杏の種から生まれたエイジング・スキンケアシリーズ

紀恵子の日常とつぶやき


ボケないで人生100歳時代を生きるヒント③

2021年5月15日

株式会社アイム 取締役 矢野 紀惠子

 認知症にかかってしまったら回復はしないと言われています。また日常生活の中で脳の状態を意識する事は少なく、毎日酷使している割に健康診断でもチェック機能がないため、普段から脳の老化を意識していく必要があるようです。今は早期発見であれば回復する可能性があるとか。
 早期の第1段階は、主観的認知機能低下。例えば「度忘れが多くなった」「理由もなくイライラする」「同じ質問を繰り返す」「外出が億くうになる」等。これらは周りの人は気づかず、自分だけがなんとなく感じる程度。早期の第2段階は、軽度認知段階。物忘れが主な症状で、周囲も自分も気づいているが、日常生活に大きな支障もなく、認知機能を検査したとしても正常値で認知症とは診断されない状態です。この段階ですと、回復可能なようですよ。但しそのまま放っておくと進行し、治療が難しくなります。それを防ぐためには、脳の老化防止が大切になってきます。
認知症のリスクを高めているのが糖尿病や高血圧等の生活習慣病なので、そのリスクを低くするためには運動、睡眠、食事の改善が大事。また、脳全体の機能を高める工夫が必要です。そこで大切なのが意欲。年齢とともに衰えてくる意欲を持ち続け、脳活性を生活の中で取り込んでいきましょう。そのキーワードは楽しい気持ちとコミュニケーション!。楽しくなければ続かないし、人との関わりがなくなると脳機能は衰えてきます。さあ!ボケないためのヒントです。
 Q:脳トレするなら「漢字パズル」とクロスワードパズル」どっち?

 どちらも脳トレには良いけれど、記憶にない漢字は取り出すことができません。一方、クロスワードは記憶にないものでも言葉にしなくてはならないわけで、イメージをひねり出し、それでも分からなければ人に聞いたり、インターネットで調べたりします。この調べるという行為が脳の活性化に役立ちます。インターネット検索で予想外の知識が身につき、調べようという意欲につながります。脳活性には「クロスワード」に軍配!

 Q:ボケにくい性格は「几帳面」と「いい加減」どっち?

 性格によって、ボケやすくなるとは一概には言えませんが、比較的発症しやすいのは「閉鎖的」「わががま」「頑固」「非社会的」だと言われています。こういった性格の方はストレスを感じやすく、ため込んでしまいがちなのが要因として挙げられます。几帳面な方も思考や行動に柔軟性がなく、融通の利きにくいことで同じ分類でしょう。
 逆にボケにくいとされる性格は「素直」「好奇心旺盛」「協調性」「ポジティブ」な性格の方。いい加減は必ずしも良いとはいえませんが「ストレスを抱え込まないこと」はボケ防止の一助となっているようです。